ハイエースに導入されたイモビライザー

イモビライザーというのは自動車の盗難を防止する装置で、ハイエースでも現在は標準装備されています。ここではハイエースになぜイモビライザーが導入されたのか、またイモビライザーとはどういう盗難防止装置なのか、ということを解説していきます。
 
 

イモビライザーとはどのような盗難防止装置か

 
 
これは、正しいキーでなければエンジンがかからないという装置です。エンジンの側とキーの側に特殊なIDが埋め込まれていて、これが一致しなければエンジンがかからないのです。つまり、窃盗犯などが自分たちで用意したカギでエンジンをかけようとしても動かないというわけですね。
 
もちろん、エンジンをかけずに車体ごと盗むという手もあるのですが、それでも盗んだ先でやはり運転できないので、盗んでも意味がないわけです。そのため、イモビライザーは現時点で一番防犯に効果のある盗難防止装置だと言われています。
 
 

なぜハイエースに導入されたのか?

 
 
これは、ハイエースの盗難が非常に多いからです。ハイエースの盗難はここ5年でずっと全ての車種の中でもナンバーワンの数を記録しており、もっとも盗まれやすい自動車だといえます。もちろん、ハイエース自体が売れているので、街に出回っている数が多く、必然的に盗難の数も多くなるというのはあります。しかし、それにしても同じように売れている車と比較しても、ハイエースはよく盗まれていると言えるでしょう。
 
 

なぜハイエースが盗まれるのか?

 
 
これは、特に途上国など外国でのニーズが高いからです。日本で盗まれた自動車は東南アジアなどに売られることが多いのですが、新興国や途上国ではハイエースのような実用性再重視の自動車は非常に人気があります。人気があるということは高く売れるということで、それを狙ってハイエースを盗む人々が多いのです。
 
 

イモビライザー導入によって、ハイエースの盗難は減るか?

 
 
これはおそらく、確実に減るでしょう。これまでもオプションでイモビライザーを付けていた方はいましたが、やはりそれらの方々はハイエースを盗まれる確率が他のユーザーの方より低かったようです。なので、イモビライザーをつけるだけでもかなりの防犯の効果があると考えていいでしょう。